2018年7月3日火曜日

NEW VENGE LAUNCH

「エアロこそ全て」シンプルでとても難しい課題にエアロロードのベンチマークであるVENGEは取り組んできました。前作VENGE ViASで突き詰めてきたトータルインテグレーションのエアロダイナミクスを更に向上させ、TARMACに迫る軽量性、運動性能を高めたNEW VENGEが約3年に渡る開発期間を経てリリースされます。


"VENGE ViASよりエアロに。そしてTARMAC SL5(DISC)より軽量化を果たしたフレームセット”


昨今のトレンドであるディスクブレーキで開発を進め、カーボンレイアップを最適化。結果材料を減らすことに成功し軽量化を果たすことができています。制動力の高さや安定性はさることながら、フレーム設計の自由度が増すのでブレーキ以外の性能面にも多くのメリットを生み出します。2018年7月1日にはUCIプロレースシーンでのディスクブレーキ解禁に伴い、今後この流れはより加速していくでしょう。 


メカニカル&電動を兼ねた前作からエアロダイナミクスを更に突き詰めた結果電動コンポーネント専用のフレーム設計となりました。


新しいVENGEにはエアロ特性、ハンドリング、転がり抵抗低減に最高の組み合わせを実現する26mm幅のタイヤが装着されています。フレームクリアランスとしては32mmまで対応可能でこれは多様な乗り方を想定した仕様。乗り味のカスタムとしてプロ以外でも多くのライダーにとってのメリットとなるでしょう。




数多くの勝利を挙げてきたVENGE ViASを使用したプロ選手からのフィードバックとしてハンドル周りの改善がテーマの一つでした。 プロトンから圧倒的な支持を得ているZIPP SPRINT SLステムとVISION METRON エアロハンドルを剛性のターゲットとして。メカニックからの要望であるケーブルルーティングの複雑さ、メンテナンス性を高めた設計であることはNEW VENGEには必要なことでした。




ずらっと並べられたハンドルとステムを見ると開発には数多くのサンプルが作られ、テストを重ねてきたことが伺えます。
完成したハンドル周りはバーテープを巻く所までこだわり、バーテープを巻いた状態で平らになるように厚みが変更されるほど。究極のエアロ性能、スプリント時の剛性を獲得しました。




ケーブルルーティングは改良が施され、エアロを犠牲にせずに組み付け、メンテナンスを容易に。選択肢として通常のハンドルステムを使用することもできる仕様となっています。


TTレースに専用車を持ち込めない場合や、トライアスロンの選択肢としてViASクリップオンの使用が可能に。通常のハンドルステムにクリップオンということも可能です。




先日のメディア向けローンチ時にテストをしたTKによるNEW VENGEのインプレをご紹介します。





「軽くなって上りやすく登り返しはかなり伸びる

 ターマックと同じホイールであれば同等と感じる。

全体の一体感と均一性。比べるとターマックは各部の剛性にムラのような感が残っていて味わいとも言えなくもないが、もはやディスクブレーキ、スルーアクスルの存在を感じさせない自然な仕上がりになっている。

その上で前輪駆動のように感じるフロント剛性

 引っ張られて進むように感じ、ターマックは押されて進む後輪駆動のよう。

スムースでシャープなハンドリング

 板感、立ちの強さ、ムラがなく、リーンの度合いをコーナー中に変えても不安感を伴うインフォがない。

路面の振動のいなしも良くなっているが、フロント剛性との兼ね合いか、ややターマックよりは手に伝わる振動は強い感。しかし収束は速く、リバウンドダンピングの良いサスペンションのようとも。

高速、ハイパワー、前荷重なタイプのライダーにとってはターマックよりマッチしているのではなかろうか。」




次世代エアロロードのNEW VENGEに期待大ですね!