2015年12月31日木曜日

サドルセッティングによる影響


Body Geometry FIT with Retülにお越しいただいたお客様。TTバイクを購入され、更なるレベルアップに勤しむトライアスリートのお客様。TTバイクに乗り始めたものの、なんだかしっくりこないのと負担が高く、ロードでは問題なかった距離でもTTだとすぐ疲れてしまうとのことでした。

上記の写真は左がフィッティング前のセットアップ。右がフィッティングを行なった後。フィッティング前の状態ではペダルの下側で膝が伸びきってしまい踏み込みが強く、腰が横ブレを起こしてしまうことが見て取れました。


動画は後ろからのぺダリングを撮影したものですが、大きく腰がブレてしまっていたことがわかります。フィットバイクを使ってサドルの高さを調整して体験していただくとすぐに「すごく楽になった!」との反応がありましたし、客観的にも骨盤が安定することで脚の動きがスムーズになっていることが見て取れます。

3Dモーションキャプチャー計測でも最初の状態ではサドルが高いことによる膝角度の余裕度の少なさとそれを補正するために足首の底屈(伸びすぎ)が大きくなっていましたが、ポジションを調整した後では膝角度に余裕が生まれ、足首の動きで補わずに済むようになっています。

腿やふくらはぎの負担感もサドルが高いことで→膝の伸ばしが大きくなる→足首でコントロールといった状態になっていたということですね。

自分だと中々合っているのかの判断がつかないことも多いと思います。Body Geometry FIT with Retülを受けていただき、自分に合った基準を知る上でも有効です。トライアスリートだけでなくロード・MTB(クロスカントリー)、レース志向でもサイクリングを快適に楽しみたい方もぜひどうぞ!!

より良くなりたいのは皆同じ。少しでもお手伝いさせていただきます!!

Body Geometry FIT with Retülのご予約はこちらからhttp://endurelife.co.jp/form.html

2015年12月27日日曜日

年末年始の営業に関するお知らせ

いつもご来館いただきありがとうございます。
年末年始の営業は年内12月27日まで。
年始は1月6日より営業致します。

ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願い致します。



営業日・フィッティング予約状況の確認はこちらからどうぞ→http://endurelife.co.jp/form.html

年明けの予約も受け付け中です。Body Geometry FIT with Retülをきっかけに2016年のスタートをより良いものへ変えてみませんか??


2015年12月25日金曜日

トライアスロン=前乗りという認識

トライアスロン=前乗り

日々フィッティングをしているとこうした認識はかなり根強いものという印象を受けます。
Body Geometry FIT with Retülを受けていただいたアスリートですが、アイアンマンの3,8kmを58分で泳ぐスイムにフルマラソン単体で2時間53分で走る能力があります。

しかし、トライアスロンのバイクパートの後半に失速してしまうことやバイクの後に走るランのタイムが単発のランと大きな差ができてしまうことからバイクでの負担がバイクパートもさることながら、後に控えているランにも影響を与えてしまっているというところにお悩みのご様子。

フィット前の状態ではいわゆる前乗り。トライアスリートでは見慣れた光景ですが、ペダルに荷重する際に膝が大きく前に出てしまい、これでは上死点でペダルに荷重することはもとより、股関節可動域も狭まることで踏み込み側と反対のペダルから荷重を抜くことが難しくなります。

踏み込み側と反対のペダルに脚の重さが残ってしまうとせっかく加えた力を減少させてしまいます。それによってアクセルとブレーキを同時にかけて走っているような状態が生まれます。

そしてペダルを水平から下方向へ強く踏み込む意識が強くなり、ペダルに加えた力の反作用に押し返される形で腰や上体への負担が増大します。イメージし易いように例えるならランで地面に接地した際に脚にかかる衝撃と似ているかもしれません。厄介なのが、踏み込む「力感」が頑張っている感覚に陥るので良い状態なのだと認識してしまいがちだというところです。

ご本人も上体や腰への負担も高いという自覚症状がありました。後はももの前がすぐに張ってしまうとのこと。フィジカルアセスメントでは左右差は見受けられず、柔軟性・筋力は制約がなく、フォームの自由度は高いと診ています。


今回キーとなりそうな部分にペダル荷重ポイントという要素がありますので、フィットに入る前に踏み台を用いてペダルの荷重・力感を掴む練習をしていただきます。


膝が前に出過ぎるとアームレストに荷重が集中し、膝の前にも大きな負担感が出てきます。あえて前に移動したり、後ろに移動したりしながら上死点でペダルに荷重しやすいポイントを探していきます。
これを行なうことでフィッティングを行なう際にサドル・ハンドル・ペダルという接点に関する位置関係の理解が深まります。

RETULを用いてサドルを3cm後退。高さは少し低めだった分、12mm上げています。サドルが後ろに戻る分ステムを25mm短くしてアームレストのリーチを適正化。狭まりすぎていたエクステンションバーの幅も持ちやすいように拡張。

結果、脚が上がりやすくなりペダルへの荷重&抜重もスムーズに行えています。アームレストに乗っかるようになってしまっていた部分も姿勢の支えるポイントをお伝えすることと位置関係の修正によってサドルやアームレストにかかる重さが減少し、ペダルにかかる重さが増やせています。「ペダルが軽く感じる」という感想がそれを示しています。

調整前の実車と乗り比べてもらうと一目瞭然で違いを実感されていました!フィットバイクがあるからこそできるメリットの一つとして、この違いがわかりやすいというところがありますね。

フィット後に同じ位置で撮影してみました。ペダルの上死点を捉えられるようにリバランスしたことで上体にも余裕が生まれ、負担が軽減して少ない力でペダリングを行えるように。

ペダルに力が加わることで自転車は進みます。ロードでもTTでもMTBでもそれは同じ。そのためには膝が前にあり過ぎても、後ろにあり過ぎても効率よくペダルに力を加える事はできません。今一度ご自身のバイクが必要以上に膝や上体が前に出てしまう位置関係になっていないかどうか確認してみてくださいね~

とは言え、自分では行ないにくいことでもありますので確認の為にもフィッティングを受けていただくことをおすすめします。27日、年内最終営業日もまだ予約が可能ですので、気になる方はお問い合わせくださいね!!


ご予約はこちらから→http://endurelife.co.jp/form.html


2015年12月24日木曜日

1月・2月MTBイベントのお知らせ

エンデュアライフ新春イベントはMTB!!
1月31日開催のバイクコントロールを身につける! 基礎からのMTB体験。
そして2月14日開催の実践で満喫! 田舎道~里山MTBライドと続きます!



ロードをコントロールするにも、基礎の物理作用は全て同じ。前後上下左右に大きく速く動くMTBならば、よりテクニックの向上が見込めます。本格的なMTBライドを楽しむためにも基本が大切。乗り始めにしっかり教わるか、自己流で乗るかではその後の上達度合いに大きな差がつくと言っても過言ではありません。MTBのエキスパートであり、理論的な指導に定評のある竹谷賢二から教わることができる絶好のチャンスです!初めての方もぜひどうぞ~

1月31日お申し込みサイト→http://ptix.co/1IpBJgz





1月に基礎を磨いたら2月は実践ライド編。
ロードとは違った景色の田舎道を楽しみつつ、街を眼下に見下ろす小高い所に登りきり、下りで物理法則と戯れましょう~

普段はロードしか乗らない方や、バイクコントロールがうまくなりたいトライアスリートも大歓迎です!

2月14日お申し込みサイト→http://ptix.co/1mgkSCh


両日共に最新のスペシャライズドテストバイクもご利用いただけます!! MTBをお持ちでない方もぜひこの機会に体験してみてください!!
(数に限りがありますのでご希望の方はお早めにお申し込みをお願い致します)




2015年12月22日火曜日

~オリジナルジャージの納期に関するお知らせ~

エンデュアライフオリジナルジャージをご注文いただいた皆様よりお問い合わせをいただきます納期に関してですが、現在1月上旬の入荷を予定しております。楽しみにお待ちいただいておりますところ遅くなってしまい大変申し訳ございません。

入荷後、発送時に再度メールをお送り致しますのでご確認いただければ幸いです。尚、まだお支払いが済んでいない方はお早目にお支払手続きの方をお願い致します。

商品の発送をスムーズに行なうためにもご協力をお願い致します。万一ご連絡が届いていない方がいらっしゃいましたらinfo@endurelife.co.jpまでお知らせください。





2015年12月19日土曜日

サドルポジションによる影響

本日のBody Geometry FIT with Retülは肩周りのストレスや坐骨の痛みに悩むライダー。



事前の状態としてはサドルポジションのセッティングに引っ張られてしまいサドル荷重になりがちでした。結果、遠くなってしまったハンドルを押して身体を支えるために負担が高い状態となっていました。

RETULを活用し、フィットバイクでサドル前後位置をペダル荷重がしやすい状態へ15mm前方へ。サドル高も3Dモーションキャプチャーによる計測を用いて左右の足首に動きの違いが発生していることを特定し、5mm下げることで左右差を減少させています。

アセスメントで高い柔軟性とコアの強さを確認しており、姿勢の支えを加えてアドバイス。ハンドルは10mm下げることができてより積極的な前傾姿勢を可能にしています。

後ろ過ぎるサドルによるリーチ過多を代償するべく、大きくしゃくったレバーポジションもニュートラルポジションへ修正して手にかかる負担も軽減。



感覚・センサーが鋭い方でフィットバイクでの変化をいち早く察知して状態のフィードバックがありましたが、違いを感じることも上達や改善にはとても重要です。

RETULのフィットバイクを活用することでわかりやすさが提供できるのもBody Geometry FIT with Retülの良さだと思います。

フィッティングで一度自分の状態を見直してみませんか?

年内最後の土日はまだご予約可能ですので、お問い合わせお待ちしております!

http://endurelife.co.jp/form.html

2015年12月17日木曜日

関節を理解して、動きをチューンナップ! バイクのための股関節向上ワークショップ+ART体験  実施レポート

12月15日にTokyo Healing Arts CenterにてART(アクティブ・リリース・テクニック)体験セミナーを開催致しました。アイアンマンハワイなどでもオフィシャルサポートに携わる米国医療特許をもつ裏付けのある科学的な施術ということもあり、トライアスリートからの注目度がとても高く、お申し込みを開始してからすぐに定員が埋まるほどの人気!

定員に達してしまい今回はご参加できなかった方、大変申し訳ございませんm(_ _)m
テーマを変えて1月・2月と実施致しますので随時チェックしていてくださいね!



普段施術を行なっているスペースをお借りして、まずは担当していただく新井先生からARTに関する説明と本日行なうテーマの股関節についての画像を用いながら機能的な解説によって基礎理解を深めます。それを踏まえながら、バイクの動きとの関わりについても解説いただきます。バイクにおいてペダルストローク毎に屈曲と伸展(曲げ伸ばし)を繰り返すわけですが、特に力を加える必要がある上死点では上体を前傾させるほど深い屈曲が求められます。そこで股関節の動きがスムーズであればよりパワーの発生にも有利と言えます。



 ARTによる施術前後での自分の変化を知るということが今回最も重要な事の一つ。
竹谷から参加者の皆様へバイクでの動きの部分を説明します。股関節の動きを制限してしまう可能性はその人がバイクの上で取っている姿勢・フォームと言ったところに多くの影響を受けるからです。


参加者一人ひとりにアドバイスをする時間も確保。自身の動きをプレアセスメントする際とARTの施術を行なった後の変化を踏まえてその方にとって必要と思われる勘所をお伝えしています。スポーツの上達の鍵となるのは変化を感じるセンサーです。何かを行なったことでそれによって何がどう変わったのか?そこがとても重要な部分です。


バイクでの動きを確認した後にSFMA関節機能テストを実施。股関節にフォーカスしただけでも8種類にも及ぶテストを行ないます。新井先生が鋭い視点で参加者の状態を把握していきます。


シングルレッグフォワードベント(写真上)とロングシッティング(写真下)というテスト。
こうしたアセスメントを通じてその方の状況を理解して施術の有無あるいは程度を判断していくところです。


これはアッパーボディローリングというテストで。いわゆる寝返りです。なんの変哲もない動作に見えますが、関節の動きに制限を受けてしまっていると難しい場合があります。動きを妨げる原因がどこにあるのかを予想し、確認していく手立てとなります。


こちらはローボディローリングというテスト。下肢を中心に動かします。
女性には女性のドクターが施術を担当しています。



テストを終えたらその方の必要な状態に応じて実際の施術を体験していただきます。行なう内容はその方の状態によって様々。今回は体験ということもあり、短い時間の中でしたが、施術を受けた後の感じの違いがよくわかったという声が多く上がりました。

筋や筋膜だけではなく靭帯を含めたアプローチはARTならではということです。〇〇筋が張っている感じがすると言った自覚症状がある場合に実は原因がその場所では無いことも多くあるそうです。当該箇所の筋に強い刺激を与えすぎてしまい、逆に弊害になってしまうケースもあります。

自分では自覚しにくい部分を知るということにおいても有効に働くと思います。


施術を受けてみて、ARTに関しての質疑応答も。身体のことに関心の高いアスリートな皆様だけに更に理解を深めようとする姿勢は私も見習うべきところと感じました!



施術後のチェックで「おお!全然違う!」といった声が多く聞かれたことが、変化・実感という部分に当たります。僅かな時間の施術と股関節という一部にフォーカスした中ではありますが自分の良い状態を知ることで、今までの自分とのを感じていただくことが今回の主となる目的であります。良い状態を感じることで自分の状態を感じ取るセンサーの働きも高まると思います。

良い状態を保つためにも継続的なセルフケアは必要になります。こうした施術はその必要性に気がつくことも目的の一つではないでしょうか?身体の状態に敏感になること、差を感じ取る能力はバイクだけでなく様々なスポーツの上達に大切なことです。

今回のART体験がその一助となれれば幸いです!




次回のお申し込み受付も開始しております!
今回ご参加いただいた方は更に理解を深めるために。ご参加できなかった方はこの機会にぜひ体験してくださいね!!

※1月19日のART体験お申し込みはこちらからお願い致しますhttp://ptix.co/1ZdfJcK



2015年12月11日金曜日

追加募集のお知らせ

12月15日開催の【関節を理解して、動きをチューンナップ! バイクのための股関節向上ワークショップ+ART体験】セミナーで定員に若干空きが出ましたので追加募集致します!
気になっていた方はこの機会をお見逃しなく!!
お申し込みはこちら→http://ptix.co/1GYajgP


2015年12月9日水曜日

S-WORKS6 WHカラー入荷しました

スペシャライズドS-WORKS6のWHカラーが入荷しました。


まだまだ供給量が少なく、全てのサイズが揃うのは先ですが気になっている方はお試しいただければと思います。サイズ感のアドバイスも行なっておりますので、ご来館の際はスタッフまでお声掛けくださいね!


2015年12月4日金曜日

骨盤の安定を引き出すサドルのセレクト

先日のBody Geometry FIT with Retülでの改善例



上記の動画はフィッティングを行う前に撮影したものですが、骨盤を安定させるために坐骨結節というお尻の骨をサドルの広い部分で支えてあげる必要があります。しかし、この方にとってはお使いいただいていたサドルに十分な幅がなく、ペダリングをしている時に腰が大きくブレてしまっていました。なおかつ前傾姿勢を取ると股の圧迫を感じるとのこと。ある程度我慢しながら乗られていたようです。


そこで今回はROMIN EVO EXPERTをチョイス。POWERサドルに隠れていて目立たない存在ですが、実は今年新しくモデルチェンジしているサドルの一つです。

サドルの性質は前傾姿勢を保ちやすく、圧迫を避けられるカットアウトはPOWERサドルと似ている部分が多いですが、サイドのカッティングが違いますのでPOWERでエッジ部がペダリング時に気になるなどの方はROMIN EVOの方が同じ幅でも細身のカットになっているので気になりにくいかと思います。POWERサドル程ではないものの全長が短めのシェイプに変更されています。

実際にRETULでテストをしていただくことが一番なのでラウンジではスペシャライズドサドルのおすすめ製品をフィッティング用として用意しています。尚、Body Geometry FIT with Retülを行っていない時間帯でしたらテストも可能です。


サドルを交換してポジションをフィットしていくと腰の横ブレが減少し、脚の動きもスムーズになります。股の圧迫も気にならなくなったとのこと。

いくらサドルが良く出来ていたとしても、しっかりとご自身に合わせたセットアップになっているかどうかで印象は大きく異なります。フィッティングはそれらを見直すいい機会になると思いますよ。

Body Geometry FIT with Retülのご予約はhttp://endurelife.co.jp/form.html

2015年12月2日水曜日

トライアスリート今村圭孝選手のBody Geometry FIT with Retül

11月29日にアイアンマンハワイ(世界選手権)のエイジカテゴリーで好成績を収めた今村選手のBody Geometry FIT with Retülを行ないました。KONAでのさらなる向上のためにはバイクパートの強化が欠かせないと感じられた今村さん。

フィッティングを通じてその可能性を探るべく今回ラウンジへ来てくださいました。



事前に頂いた問診票を元にお話を伺っていきます。今抱えている問題は何か?疑問に思っていることは?現在のトレーニング状況、怪我や故障箇所がないかどうかなどフィッティングを行う上で考慮すべき点を聞き取ります。今村さんのケースではDHポジションで走っている時に前腕に加重が集中してしまい、それが原因で肩周りへのストレスを感じているとのこと。



実際に現車の状態を確認し、話を伺って確認した点とバイクに乗っている時に起こっていることを動きを見ながら照らしあわせていきます。


ペダルを中心として考える時に、サドルが必要以上に前方に位置していること。膝が前に出過ぎることで脚が上げにくくなります。上死点の通過がきつくなり、ペダルの踏み込みポイントが下方向に向かっているように見受けられます。サドルが前方に位置しているため身体を支えにくく、結果としてアームパッドに荷重が集中してしまう原因になっているようです。


動画を撮影し、今村さんがどういう状態にあるのかを見ていただき、どうしたら今の状態がより改善できる可能性があるのかを説明しています。現在の乗り方や状態が把握できたら、今村さんにとって最適な状態を探すためにフィジカルアセスメントを行ないます。

これがBody Geometry FITにおいて最も重要になる部分です。
ライダーのアライメント、柔軟性、左右差の有無、制約を伴う部分がないかどうかを20項目近いテストを行ない確認していきます。




どのようにフィットを行うかという見立てがあっても、フィットを施す側がライダーの特徴を把握していなければ個々に合った状態にしていくことは難しいですし、これがポジションを動かす指標になります。例えばサドルの高さを変えることがあったとして、その場合に根拠となるのもフィジカルアセスメントとなります。

今村さんは左右差が少なくバランスは取れていて、柔軟性も高いです。ポジションを設定する上での制約は少ない印象です。ペダルの上死点から荷重しやすい状態が取れれば、パワー伝達の向上と上体や前腕へのストレスを軽減することが可能になると思います。


RETULのMUVEを使用して現在使用しているバイクのポジションを再現します。
ペダルへの荷重というスキル的要素とサドル・ハンドルの位置関係が変わることによる負担の軽減を体感していただきつつ、3Dモーションキャプチャーによる動きの測定と照らし合わせながら微調整を繰り返します。


MUVEで作り上げたポジションをZINツールで計測し、実際のバイクで再現します。今回はバイクの位置関係が変わることへの変化をよりわかりやすく感じていただくために実車を調整する前にサイズバイク上でのセッティングとの乗り比べて確認していただきました。

このようなことが可能なのもRETULが使えるメリットの一つです。


多くのトライアスリートのフィッティングを行っていて感じることとして、TTバイク=前乗りという考え方があるのかなと感じます。ペダルに荷重しやすくなるという点でTTポジションは有利なことは間違いないですが、程度問題として前傾が過剰になりすぎることで負担が高い状態でのライドを強いられる可能性があるということです。今村さんもフィッティング前の状態は実際に負担の高い感じを受けていたことからポジションのセッティングによるロスがあったとも考えられますね。


プロ選手などの見た目を真似するだけではなく、
それぞれ個々の状態に合ったフィッティングの重要性を知っていただけたら幸いです。



今村さん、お忙しいところありがとうございました!