朝は少し曇っていましたがスタート時には晴れてきて暑くなりました。いつも通り軽く身体を温めた後にパワーブリーズで呼吸に刺激を入れてウエットスーツを着用。海に入って少し泳いでからスタートを待ちます。
今回HUUB最新モデルウエットスーツAGILISを来年2月の発売を前に実践投入させていただきましたが、自分の持っていた日本展開ファーストモデルのARCHIMEDESⅡと比べても肩周りの生地が格段に薄く・柔らかく仕上がっていてとても動きやすく改良されています。おそらく既製品の中では一番薄いでしょう。それでいて引っ張りに強く、ARCHIMEDESⅡの時は着用時に裂けたり破けたりしないようにしていても小さな裂け目等ができてしまっていたのですが、AGILISでは更に薄く仕上がっている肩回りが破けたり傷がつくような繊細さは感じられず動きやすさとスーツの耐久性をうまく両立できるところに進化を感じました。
首回りは水の侵入を防ぐ為にタイトにシェイプされているのですが、他は引っ張られるようなストレスは無くウエットスイム時の重さが少なく感じたのはウエットスーツの裏地が吸水して重くなりづらい素材を採用しているからでしょう。説明を聞いた時にはいまいちピンと来なかったウエットの重さですが使ってみるとAGILISが軽いという意味を体感できました。
アップダウンを含むバイクコースということで今回SHIVではなくROUBAIXを選択。斜度のきつい上りと下りでの安定感があるので安心して走れました。長い上りはなく、下りも直線的なのでTTモデルのSHIVという手もありますね。実際SHIVも多く見かけたので次はSHIVを選択しても良さそうです。今回は横風もさほどありませんでしたが、風の強い時にはROUBAIXの扱いやすさが活きてくると思います。
レースはというと、ある程度予想はしていたのですがスタートからすごくきつい!久しぶりからなのか200m程泳いだところで息が吸えなくなり仕方なく背泳ぎに切り替え呼吸を落ち着かせる。幸い泳力のある選手は既に前にいて周りに選手が少なかったためトラブルになることはなかった。落ち着いて再スタートしてもずっと苦しい。(後でデータを見てみるとずっと心拍数が高い)スイムアップして時計を見ると26分。既に後ろのウエーブの選手も前にいる。だいぶ出遅れたな~と思いつつ、トランジッションまで砂浜から結構走るのでこれもきつさにプラスされた感じでした。
バイクはスイム程きつさはなくても、依然として心拍は上がりっぱなし。トライアスロンはODくらいの時間だと高強度がずっと続く感じ。バイクは8月から職場が川崎になり自転車通勤でそれなりに乗れるようになったことも大きな変化。通勤では安全第一なのでスピードを上げることよりも丁寧に乗ることを心がけていましたが、それが結果的にペダリングスキルにもいい影響を及ぼしていたかもしれません。バイクパートは脚の負担を最小限に抑えて乗ることができた。当たり前と言われてしまいそうですが、このスポーツはやったことがある程度素直に表れるので最低限必要な練習やトレーニングは行わないといけませんね。
バイクで脚の負担を感じずに走り終えてランに移るとバイクでは苦しくなかった呼吸がまたきつくなる。脚は疲労している感じがないので動く感じがしても心肺がそれを許さないといった感じ。何とか走り続けられたのも周りに走っている沢山の選手と応援してくれる家族や友人の存在が大きかった。おかげでスピードはスローでも最後まで走ることができた。
総合記録:2:38:03
スイム:26:31
バイク:1:18:03
ラン:53:29
http://www.tokio-world.com/choshi/result/18/18age.pdf
リザルトとしては10数年トライアスロンに関わってきて最も時間がかかったかもしれません。今回レースを走ってみて、表現が難しいのですがタイムに現れない楽しさを得られた気がします。トライアスロンを始めてからとにかくずっと速くなることに楽しみを覚えてきました。それは今も変わりません。
けれども自分の思うようにならない・停滞する時期があったときに嫌になってしまうかもしれません。正直ここ数年はそう感じている部分がありました。
しばらく全く身体を動かさない時期を経てからまた運動を再開してみると純粋に身体を動かすことが楽しいと思えますし、心身に与える影響を身をもって体験できたと考えています。身体が動くと気持ちは前向きになっていきますね!
今も日々の生活・仕事・トレーニングと試行錯誤しながら、一時的にうまくいかないことがあっても身体を動かす楽しみを感じながらエンデュランススポーツに関わり続けたい。そう思えたレースでした。
貴重な週末にお休みをいただき皆様にはご迷惑をおかけしました。楽しいことを提供するには自分が楽しんでいないと伝わらないと思いますので自らが楽しむ機会としてお許しくださいね。また快くレースへ送り出してくれた会社と一生懸命に応援してくれた家族にも感謝です。
長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!
エンデュアライフ
松田 航介