2016年6月22日水曜日

東京都トライアスロン選手権レースレポート

6月19日に群馬県渡良瀬遊水地で開催されました東京都トライアスロン選手権(日本選手権東京ブロック代表選考会)に出場してきました。上位7名までが日本選手権の切符を得ることができます。昨年も出場した同大会。その際に出た課題であるスイムの高速化への対応、ランのスピードアップを念頭に準備を進めてきました。


結果は28位。総合タイム:2:09:53 S:23:38(30) B:1:02:40(27) R:43:35(28)
選手権の壁は厚く、日本選手権への切符はまだ先に。シーズン最初に出場した51.5kmのレース内容が納得行くものではなく、特にスイムのスタートから直ぐに過呼吸気味になり大きく出遅れてしまう事に危機感を覚えていました。最後の最後までどうにかこの部分を修正すること。そして全力を出しきり、一掻き・一漕ぎ・一歩に集中してレースを走り切ることを最低目標としてレースに臨みました。


当日のレース準備に過呼吸対策としてパワーブリーズを最大限に活用。ローラー台を用いてのウォームアップ時にパワーブリーズで呼吸筋に負荷をかけつつ、ランのアップでもパワーブリーズを使ったアップを実施。入水チェック(スイムウォームアップ)で泳ぎのイメージを確認した際に呼吸の落ち着きや適応を感じたのでかなり効果的だったと感じています。

レース前の限られた時間で特に自分の様にスイムでのパニックが心配な方にはおすすめの方法です。


スイムは前回のレースでの過呼吸対策、ファーストブイまでの距離があるので集団がある程度バラける事を予想して外目に位置。スタートの合図とともに一斉に飛び出す選手達の中で落ち着いて心のなかで3つ数えてスタート。これが効いたのか泳ぎ始めても苦しさはほぼ無く、落ち着いて練習してきた4ビートキックとストロークのリズムを取りながら泳ぎます。自分の前には以前フィッティングを受けに来ていただいた長野BIKE RANCHさんのスタッフである立道さんが泳いでいることを確認。泳力的には上の選手なので順調な位置取りと思っていました。

2周目最後のブイを回ったところでまだこちらに向かって泳いでいる選手と接触。運悪くヘッドアップをしたタイミングだったのでゴーグルが外れてしまいました。ゴーグルを直している間に前との距離が空いてしまい上陸する時に10秒弱の差が生まれていた模様。




 データで振り返ると少し多く泳いでいる事がわかります。ペース的には1:20/100mと練習でシュミレートしてきたペース。後半にも失速する感じが無かったのでうまく泳げていたと思います。しかし今回はそれ以上にレースのスピードが速かったということでしょう。

Photo by Taro Hirasawa 

T1での出だし。バイクパートで一番重要な場面。前とは50メートル位の差であったでしょうか?
結局この差が最後まで響くことになるとは…

今となって振り返ればきつかったとしてもここで前を追うべきでした。バイクの乗れる選手が集まっていたようで、ここでレース展開は大きく変わったかもしれません。こうした1つのミスが大きな損失を生む事を改めて実感します。


大きな 集団に入ることができず、後ろにいた選手と2人で前を追います。
あまりバイクが得意ではない選手だったようで、ペースを上げようとすると切れかかってしまうような感じ。先頭交代を要求すれば応えてくれるので1人で行くよりは良いと判断し協調することに。



  
今年から使用しているVENGE ViASは高速域での安定感、スピードの維持しやすさと自然なステアリングでコーナーもスムーズです。51.5kmのレースに求められる要素を全て兼ね備えています。予めBody Geometry FITを受けてポジションを合わせているのでストレスは全く無くペダリングに集中できました。シューズもクイックトランジットを見越して今年新調したS-WORKS TRIVENTをBody Geometry FITで合わせています。



集団との差は広がる一方。既にT2には多くのバイクが戻ってきています。一掻き・一漕ぎ・一歩に集中すると決めていたので目の前のことしか映りません。T2からランへ。


走り始めから集中した状態をキープするために自分の動きに意識を向けていきます。
腕の振り・呼吸・姿勢・接地の音など。


多くの方に応援を頂き、高い集中力で一歩を進めます。気温が上がっていき、後半のペースは下がってきてしまいましたがここまでやってきたことを思い出しながら踏みとどまります。


全体を通して見ればまだまだ力不足。現状の力で集中して走り切れたことの達成感を感じることができたので、記録とは違う昨年からの進歩と捉えています。トライアスロンを初めて11年目のシーズン。その間には一度離れた時期もありましたが、今の仕事に就いた2014年にまたレースへ出られる様になってから新たにセルフマネジメントという要素や楽しさを感じるようになりました。

目標を立てて、しっかりと実行できれば結果は付いてくる。有言実行している弊社代表のTK(竹谷賢二)やスペシャライズドジャパン小松財務部長の(アイアンマンアスリート)の姿を見ていたので自分もそうありたいという思いが一層強くなりました。

これで終わりにせず、新たな目標として以前から思い描いていた30歳でアイアンマンへ挑戦したい。心技体を更に向上させて来年の東京都選手権から日本選手権の権利へ繋げていきたい。

最後になりましたが、現地で応援していただいた皆様、レース前にお声掛け頂いた皆様、ありがとうございました!当日ラウンジのお休み頂き、その間にお問い合わせなどご不便をご迷惑をおかけ致しました。

そしてスペシャライズドの選手と同じように熱心に自分をサポートしていただき、当日も応援に来ていただいたスペシャライズド・ジャパンの平澤太郎さん、本当にありがとうございました!!

今回のレースデータ→https://flow.polar.com/training/analysis/652224974
POLAR FLOW追体験→https://flow.polar.com/training/relive/652224974


エンデュアライフ
ラウンジディレクター
松田 航介