2016年7月29日金曜日

北川麻利奈選手のBody Geometry FIT with Retül

7月27日にトライアスリート北川麻利奈選手のバイクフィッティングを行ないました。
北川さんはフリーランスライターとして活躍しながら競技に打ち込む強豪エイジ。先月行われました日本トライアスロン選手権の選考レースで見事出場権を獲得されています。


バイクに乗ることが好きだという北川さん。パフォーマンスアップと負担に感じている箇所の改善を主として現在の状態や取り組みについて細かくメモを取りながらヒアリングします。

バイクに乗っている時の窮屈さがあり、特に首周りの負担は高いというお悩み。フォームやペダリングスキルも実際に細かく教わる機会がなかったので楽しみにしてきたと話されていました。


現状を知るべく、乗り方を拝見し、動画を交えてフィードバック。
Body Geometry FITの根幹とも言えるフィジカルアセスメントを行ないます。


柔軟性や各部のアライメントなど、ライディングに関わる項目をチェックしていきます。
バイクのポジションを決定するには経験や勘ではなく、解剖学を基に考えられたアセスメントを根拠に進めます。Body Geometry FIT程、細かく診ていくフィッティングは他にないと言えるでしょう。


新調されたばかりというシューズのクリートを調整。フィッティングでは身体との接点となる部分を調整して改善に導きます。

フィッティングはRETULのフィットバイクMUVE SLを用いて調整していきます。3Dモーションキャプチャーを併用して調整していきます。北川さんのケースでは前寄りにサドルがセットされ、ハンドルも近めだったことから上体の詰まりが生じやすくなっていました。MUVEで素早くポジションを調整できるメリットを活かしてセットしていくことで違いを実感しやすく、良い状態へ導きやすくなります。結果としてステムを20mm伸ばし、サドルをPOWERへ交換。使用されていたサドルの位置に比べて相対的に後ろへセットし高さも下げることで上死点から内旋して倒れがちな膝の動きを安定させることができました。

フィッティングと合わせてDr.竹谷によるフォームやペダリングのプチレッスンを交えて、ペダルにかける力はどこからなのか?重要な勘所を掴んでいただきました。調整したバイクに乗ったら「すごくスムーズ!!」ととてもうれしそうな表情が印象的でした。

10月の日本選手権に向けてトレーニングがんばってくださいね!!!