2017年1月13日金曜日

エリートカテゴリーへのチャレンジに向けて

今シーズン51.5kmの日本選手権を目指してエリートカテゴリーへの参戦を目指すトライアスリートへのBody Geometry FIT with Retül。
バイクをもっと上達させたい!という気持ちを汲み取り、セッション開始。今回はTKプレミアムフィットで実施しています。


先ずはブラケットポジションで動きの確認。ドロップ、DHもチェック。現在のスプリント&スタンダードディスタンスのエリートカテゴリーではショートクリップオンの使用が許可されていますが、世界的な流れで使用しない選手も増えています。バイクのコース難度が増したり、クリテリウムの様なレース展開の激しさからDHポジションを取ることは少なくなってきています。そこで今回は集団走での走りにマッチした状態を求めていきます。


動画を見ていただくとわかるように、プレアセスメントではかなり上体に力みがある状態とともにペダルにも下死点に向かって踏みつけるような力の掛け方であることがわかります。


ペダリングスキル・ライディングフォーム等、乗り方的なポイントを重点にアドバイスをしつつ、実際に練習していただきます。元々とてもポテンシャルの高いアスリートなので、すぐにコツを掴み、変化が目に見えてわかりました。バイク側は下死点への力感を改善することとフォームの安定を考慮してサドルを8mm下げて6mm後退させています。数値だけを聞くと僅かな範囲ですが、重要な部分です。



フィット後は上体の力みは改善し、動きもスムーズになっているのがお分かりいただけるでしょう。
集団走行でのバイクコントロールとペダリングパワーの両立。空気抵抗を軽減できるようにブラケットとドロップポジションで深い前傾も可能にしています。





フィジカルアセスメントで特徴的な部分を一つ。立位でのチェックですが、上の写真ではお腹が抜けていて腰が反り気味。下がニュートラルです。こうした一つ一つの積み重ねがパフォーマンスに繋がりますので見逃せないポイントです。



盛り沢山な長時間のセッションとなりましたが、ご本人も多くの発見があったようでとても有益なセッションとなってよかったです。トレーニングを重ね、お台場(日本選手権)出場と今シーズンの飛躍に期待しています!!