2017年7月1日土曜日

SPECIALIZED TARMAC 3年振りのフルモデルチェンジ!!!


スペシャライズド2018モデルの注目度ナンバーワンと言っても過言ではないでしょう。
3年振りにオールラウンドレーサーのフラッグシップであるTARMACがフルモデルチェンジです!6月も下旬に差し掛かったころ、販売店向けの試乗会で初のお目見えとなり軽くですが乗ることができました。(全世界一斉情報解禁とするために撮影はNGでしたので実車の写真は後日にて)

第一印象は重心の低さと更なる伸びやかさ。前作の様なバネ感のある伸びとはまた違った感じですが嫌な感じではなく気持ちよく加速してくれます。重心の低さは先日モデルチェンジしたばかりのALLEZにも共通するところでジオメトリーの刷新で狙いとするところなのかもしれません。

短時間なので多くは語れませんがおそらく誰が乗ってもこれらはすぐにわかることと思います。元々レスポンスが高く、リニアなハンドリングは受け継がれていてジオメトリーの変更によって更に顕著に感じられるくらいかもしれません。前のTARMACでは発進加速ですぐに軽さがわかりましたが、新しいTARMACでは軽量化されているはずなのに立ち上がりはそこまで強烈な感じはなかったです。30kmまで加速するスピードが速いのが前作とすると新しいTARMACは30Kmから伸びていく感じがたまらなく気持ちよい!

じっくり乗れる機会ができればもっといろいろな面が見えてくると思うと期待は膨らむばかり!試乗した日はあいにくの雨でしたが、一緒に試乗したリテーラーさんからも同じような印象を話されていたので皆思うところは同じというくらいわかりやすい変化ですね。


前作の完成度が高く、他の追従を許さぬ仕上がりで多くの支持を集めたTARMAC。ライダー・ファースト・エンジニア―ドという新しい開発手法で、どのサイズでも変わらぬ乗り味とハンドリングを実現してきました。モデルチェンジの知らせを聞いた時に「果たしてこれをどうやったら超えるモデルができるだろうか?」と思ったものです。


ライダー・ファースト・エンジニア―ドで培ってきたノウハウにしがみつかず、大胆な変化を恐れない切り口での開発プロセスはいかにもスペシャライズドらしいところ。


今まで重量表記をあまり公表したがらないのかな?とも思っていたスペシャライズドですが、SL6ではULTRALIGHTのフレームもリリース。SL5(当初SLという呼称を使用しなくなっていましたが、新しいモデルで以前の様にモデルナンバーを表記しているのであとからSL5と呼ぶようになったようです)は軽さは目指したはずですが、軽量バイクが勢ぞろいした中では決して超軽量とは言えないでしょう。敢えて重量を前面にアピールするところにも今回の仕上がりに対する自信が見え隠れします。


お馴染み自社施設のWIN TUNNELでの空力検証も。乗り味をサイズ毎に調整する部分と空力的なブラッシュアップで3種類のフロントフォークを開発。ALLEZにしてもフロントフォークを一新していますのでジオメトリー変更と新しいフォークの開発はマストな部分。
強いアピールポイントであるハンドリング性能も専用設計のフロントフォークは肝となります。今まで採用してこなかったダイレクトマウント規格のブレーキキャリパーも採用。制動力の高さは想像つきますが、それ以外にはフレームの構成材料の軽減につながり軽量化に役立つそうです。一時代前はフロントフォークを単品で購入して組み合わせて使用することも一般的でしたが、もはや遠い過去の話しになってしまいますね…


新しいALLEZにも採用されていたシートステー位置を下げた造り。SHIVTTから始まり、VENGE ViAS ROUBAIX ALLEZ SPRINTと主要モデルで採用しているテクノロジーです。空力的なメリットとはいえ賛否がありそうですが、シートポストはD型シェイプの専用品。空力の改善と合わせてシートポストのしなりも計算に入れてカーボンの積層を変化させることで軽量化とドロップシートステーと合わせて乗り心地を向上させています。


ジオメトリーの刷新にはRETULのデータベースが大きな役割を果たしています。4万人のデータの内、400人はエンデュアライフでフィッティングを受けていただいた方の分だとすると、1店舗から使われたデータ量はおそらくトップクラスでは?と勝手に自負しておりますw


RETULのデータから男女同じプラットフォームになったという部分も全く新しい流れ。これまでずっと女性専用バイクを強く打ち出してきたスペシャライズドだけにこれはちょっと驚き。。。これまで培ってきた経験や考え方をバッサリと切り捨てるくらいの恐れない姿勢は革新を進めるブランドとしての気概も感じられますね。

フルモデルチェンジしたTARMACの個人的な狙い目はセカンドグレードのEXPERT。前作でもそうでしたが、S-WORKSと共通した新しい設計のバイクをお求めやすい価格で導入できるのでおすすめですね!

ラウンジでも試乗車の対応体制が整いましたら随時インフォメーションしてまいりますのでご期待くださいませ!