2017年10月6日金曜日

RETULを活用した客観的なチェック

今年もアイアンマンハワイ(KONA)に向けて順調にトレーニングと調整を重ねてきたTK。愛用しているS-WORKS SHIVですがここ最近でポジションを大きく変化させたこともあり、その状態をフィッター側から検証してみることにしました。

バイク側もRETULのZINツールという専用の計測機器を用いることによってポジションの変化を残しておくことが可能です。右は現状のポジション。左には今年の宮古島前に計測した記録を表示させています。


これを行なうことでバイクが変わった場合や使用している部品を交換した際にも良い状態を再現することができますし、以前の計測データも残っているので今回変更した部分などもすぐに確認することが可能です。上記のデータを見るとサドルの前後と角度を微調整。大幅な変更としてアームパッドを30mm下げて、20mm前に。そして僅かに幅を狭めていることが読み取れます。


このポジション変更を行なってみて本人としては非常にポジティブな印象を持っているようでした。それを確認する上でRETULのもう一つの機能である3Dモーションキャプチャーを用いてぺダリング動作時の状態を計測して検証してみました。


実際に動いてもらいながら見ていくと最初に気がついたのは僅かながら身体の開きがあり、左側が前に出ている状態であることがキャプチャーした数値でも現れていました。モニターで読み取れたことを本人に伝えて修正してもらうと数値も均一に(即座に修正する辺りが流石だなと思いました)こうしたこともリアルタイムで数値が表示されるから読み取れることでもあります。

サドル高は範囲内で高めな設定。これ以上高くなると、一般的にも陥りやすいサドルが高すぎるという状態になると考えられます。(本人としても少し気がかりな部分だったようです)右側が少しオーバー気味とみることもできますが、足首の柔らかな動きもあり僅かにある左右差も自然に補正されているので許容できる範囲です。股関節の可動域も確保でき、アームパッドを下げたことで姿勢がきつくなったり、ぺダリングのしやすさが損なわれることもないと見ることができます。ペダルストローク中の膝の倒れ込みがないか、骨盤は安定して漕げているか等も一緒に確認し問題ないと判断。総じて良い状態となっていることを確認できました。


ZINツールによるバイクのポジションの可視化。3Dモーションキャプチャーによる動きの可視化と合わせて現状を確認し、客観的にも良い状態と判断できたことで自信を持ってレースに集中できるはず!本人としても感覚との相違点や合致している点が明確となったようでした。

ラウンジではフィッティングだけでなく、ZINツールを使ったバイクポジション計測サービスのみも実施しております。こちらは既にバイクの乗り換え時等に新しいバイクにポジションを移行して欲しいといったご要望に3Dモーションキャプチャーでの計測は現状フィッティングサービス内で行なうことが通常ですが、上記の様に「自分の状態を確認しておきたい」「良い時の状態を記録しておきたい」といったことも可能なので今後ZINツールと3Dモーションキャプチャーを活用した計測&簡易アドバイスといったサービスパッケージも順次ご案内していきます。(時間は1時間程度、詳細は後日HPにも記載予定です)

「フィッティングを受けてしばらく経っているけど、今の状態はどうなのか確認したい」「新しいバイクに移行するためにバイクのポジションを記録しておきたい」「3Dモーションキャプチャーを体験してみたい」等々、多くの方にご利用いただける形をご提案させていただきます。ご期待くださいね!