2019年11月1日金曜日

IM KONA観戦記②

IM KONAはEXPOブースもスケールが大きい。まず真っ先に目に飛び込んできたのはトライアスロン界のランニングシューズで圧倒的な人気を誇るHOKA ONEONE(ホカオネオネ)日本でもここ最近周知され始めたブランドですが海外での人気は想像以上。IMのオフィシャルパートナーを務めていることもありブースも一際大きく、一箇所だけでなく所々で見かけました。



シューズも然ることながらリカバリーサンダル・リカバリーシューズなるものもあり、多くのアスリートが立ち寄り見ていました。IRONMAN OFFICIAL STOREでもランニングシューズはHOKAが沢山並びます。



ランニングシューズといえば今はナイキ一色といったところも日本にいると思うところですが、トライアスロンではHOKAのシューズコンセプトが市場にマッチしているのでしょう。



ということで私もCARBON X KONAモデルをゲット♪人気の理由を確かめてみたいと思います。(日本にいる皆さんからも欲しい!という声を多く聞いたことに驚きました)



EXPOを歩いていくと日本でも馴染みあるものもあれば、あまり見かけないものも多くオフィシャルスポンサーの一つROKAはIMでのスイム用品シェアが高いですね。(現在は日本代理店もできました)ITUやヨーロッパのIMはHUUB。アメリカはROKAと分け合っている感じです。



クランクや非真円チェーンリングで有名なスペインのROTOR。コンポーネントにもユニークな油圧式。大手の先を行く13速をリリース。ここまで段数が増えるとフロントはいらなくなりますね。シングルのみの展開のようです。
この日に間に合わせるために1週間前に組みあがって急いで持ってきたそうです。




トライアスロンアイテムといえばプロファイルデザイン。DHバー関連は圧倒的な使用率は変わらず。



FSAのTT系&ホイールブランドVISIONから参考出品されていたエアロハンドル。最近プロ選手の使用率が高いSPEEDBARにも似たホールド性の高いエクステンション&アームパッド。角度も含めバイクフィッターとしては気になるアイテム。


ENVEは新型ダブルディスク。フリーボディーの形が面白くてEDGOで採用していたマルチシスシステムのような感じ。様々なコンポの適合を狙ったのでしょうか。KONAではディスクホイールの使用は認められていませんが各地のIMでは使う方も多いです。ディスクブレーキに適合したダブルディスクはまだ少なく、現状軽さ、バランス、速さとどれをとってもROVALの321が一人勝ちと思います。ROVALが1Kフィニッシュに対してENVEは12Kっぽい感じ。設計の違いも面白いです。

インドアトレーニングもトライアスリートのメジャーなスタイル。スマートトレーナーの普及で更に増えたと思います。今回展示はあまり見かけなかったですね。SARISとWahooくらいでしょうか。Wahooはブースもしっかりしていて勢いを感じますね!



パワーメーターも装着率が上がっているアイテムでアメリカの4iiiはスペシャライズドのパワークランクを共同開発したブランドとしても知られています。輸入代理店はトライスポーツで早速取扱いが始まったようです。



105グレードから使えるとなるとシマノ率の高い日本では普及しやすいのかなと思います。クランク長の制約が難点ですがペダル型のガーミンがKONAでも高い使用率でしたが、クランク型もニーズとしては大きいのでしょう。



それに引き換えハブ型のパワーメーターはほぼ見かけなくなりました。カーボンホイールが主流となりわざわざ重たくなるハブ型のメリットはあまりないのでしょう。



ハイドレーションアイテム等を多く扱うX-LAB。プロファイルデザインと並んでメジャーなブランドの一つですね。



カーボンホイールレンタルのブースも。輸送で壊れたりそもそもレース用ホイールは持たず都度レンタルしたいなんてニーズもあるのでしょうか。日本でもショップさんがレンタルホイールを行なっているところもありますが現地で借りて使ってすぐ返せるという手軽さがうけるのかもしれません。



大本命といって良いかもしれません。昨年のKONAで発表されすぐさまスペシャライズドのプロアスリート達によって実践投入されたSHIV DISC。これは日本でもフレームセットで展開するカラーですが、グローバルではスラムAXS付き完成車での販売もあるようです。(写真はZIPPのブースだったのでZIPPのホイールが装着されていました)試乗会を8月に行った際にもこのカラーが良いと言われていた方も多かったので気になっていました。日本でも入荷されてから更に注目されるのであろうモデルですね!




近年シェアを伸ばしているキャニオンや老舗クアンタナルーのブースも。日本ではクアンタナルーはあまりお目にかかることがありませんが、アメリカでの人気は不動のブランド。
使用率№1を獲得し続けているサーベロも新作を発表しているので意欲的です。サーベロはTTバイクの種類を多くしておりトライアスロンへの注力が高いのでユーザーが多いですが、スペシャライズドはトライアスロンバイクはSHIVのみ。1モデルでの数としてはかなり支持されている印象です。
今年は残念ながら4位と数がすごく増えているとは言えないかもしれませんが、来期はSHIVDISCの普及でまた変化してくるところと思います。


こんな個性的な形もルールという縛りが無ければこそ生み出せる自由な発想ですね。



EXPOを見て回った後は地元のプロショップBIKEWORKSへ立ち寄りました。



流石はアメリカ!とすごい商品数に圧倒されます。スペシャライズドのコンセプトストアではなさそうですがグローバルで共通のコンセプトストア什器を使用しており商品の品ぞろえは日本のそれ以上に感じました。



ここでもランニングシューズはHOKA一択。トライアスロンでランニングシューズといえばHOKAなのでしょう。




トライアスロンバイクだけでなくロードバイクも。ここでもスペシャライズドバイクが8割。



E-バイクもずらりと。ヨーロッパでの人気は良く耳にしますがアメリカでも増えているのでしょう。日本でも近い将来必ずE-バイクを見かけることが多くなると思います。これは間違いなく世界的なスポーツバイクの流れですね。
既存の物と比較してE-バイクがいるとかいらないではなく、新しいスポーツバイクの楽しみ方となるという認識です。
ロードバイクでディスクブレーキが必要、不要といった論争がありましたが楽しみ方の多様性なのです。



レースウイークということもあってかメンテナンスを依頼する人で行列が。メカニックも2~3人いてすぐ対応できるようにしていました。



仕事柄かエキップメントではまずサドルに目が向きます(笑)日本では未展開のPROグレード。コストパフォーマンスに優れて機能的なグレードと思うのですがなかなか日本では仕入れることの少ないグレードです。




タイヤはほぼスペシャライズドでした!小ネタですがスペシャライズドはタイヤから始まったブランドで自社で作ったコンパウンドが性能の要。その性能は世界中のトップライダーが照明済みですね。



トラブルがあった時のために念の為タイヤを荷物に入れて持って行ったのですが、これだけあれば不要でした。



アイウェアはSMITH。オークレーよりずっと多かったです。日本ではオークレーの人気が圧倒的と思いますが機能的で価格もやたら高いといったこともないですね。




ボトルはオリジナルデザインも多く並んでいてEXPOでもそうでしたがスペシャライズド製のオリジナルデザインボトルは多くのブランドネームをあしらって作成され販売されています。竹谷から試走中に落としてしまったボトルを買ってきてと頼まれてEXPO含め探していてスペシャライズド製以外のものは見つけるのが難しかったです。



サガンコレクションもあるんですね。初めて知りました。
捨てボトルにするにはボトルの質が高いことをわかっているのでもったいないなと思ってしまい選ぶのに苦労しました(笑)

サイクルコンピューターやGPSウォッチは日本同様ガーミンが強い!ここまでフルラインナップで揃えてあるのは初めて見ました。(在庫金額を考えたら冷や汗が…)



初日だけでもトラモノに囲まれウキウキ♪なEXPO巡りでした。翌日のバイクチェックインでは実際KONAに出る選手達のバイクや現場の雰囲気を見に行ってきました。
次回その時の様子をお伝えできればと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。