7月に参加を決めてからトレーニングの計画や遠征の準備等をするにも初めてのアイアンマンに加え、慣れない海外遠征への不安もありました。
マレーシアのエントリーは日本語訳のページも用意されていて比較的やりやすくて大きな問題なくエントリー完了。遠征手配について知人から宿の確保があるとのお誘いや経験者の方からどんな感じなのかなどアドバイスをもらうことができましたが、初めての海外遠征で勝手がわからないのでIMなどのスポーツツアーを提供しているグッティー・スポーツ・ツアーを利用して航空券や現地の移動・宿泊等をお願いすることに。
現地からの移動やコース試走などレースに集中するためには大切です。遠征に不慣れで言葉の通じない中でこれをやろうと思うとかなりの労力になりますので、その点ではツアーを利用するのは正解でした。
成人してから旅券を取得したことがなかったので、旅券の発行も。これも初めての経験。(お恥ずかしい話ですが、何が必要でどの様な手続きをするのかも知らなかったので…)
なんやかんやで2ヶ月前の9月には遠征の準備をひとまず済ませる事ができました。
レースのエントリーや遠征の準備が済んだら、自分側の準備。昨年のレースリザルトと現状の自分を照らし合わせ、目標やトレーニングの計画を立てます。
6月末に東京都選手権が終わり、ショートからロングへの取り組むにあたっては約130日の中でスイム・バイク・ランと能力の棚卸しを行ない取り組みの優先順位を決めました。
自分の場合はスイムはロングであれば現段階でも大崩れはしないのでその分の時間をバイク・ランに使うようにと考えていました。バイクはもとよりランは元々のトレーニング量も少なく底上げが必須でした。
機材ではトライアスロン専用車であるS-WORKS SHIVを導入。2016年の完成車モデルですが、シマノデュラエースDi2をベースにホイールにはROVAL CLX60がアッセンブルされていて完成車状態のままスペックは十二分。高性能なバイクでも身体に合わせてフィットしていなければ充分なパフォーマンスを発揮することはできません。スペシャライズドのSBCU先生こと、佐藤修平氏にBody Geometry FIT with Retülを依頼してフレームのサイジングからフィッティングを行ない、組み立ては榎本メカニックにフィットデータを基に組み上げていただきました。
コースプロファイルで上りはあっても、DHポジションで走れる時間が圧倒的に長いこのレースではTTバイクを使用するメリットは大きいです。速度の維持ももちろんですが、補給を効率よく積める様にも工夫された設計になっていることもスマートで使いやすいです。ショートでコーナーリングや折り返しが多い都市型レース(横浜等)でなければ専用機材の投入は検討しても良いでしょう。
遠征や機材の準備は万全。しかし、肝心の自分はと言うと…上の写真は9月のトレーニング状況ですが、3種目合わせても週5時間がやっとの進捗。充分とは程遠い状態でした。7・8月は生活リズムの乱れからコンディションを落としてしまい、回復してきたのは10月に入ってから。睡眠や食事など生活の基本的な部分から改善を図る必要性を感じました。
そうして迎えた11月。11月に入ってからはすぐにマレーシアに向けて遠征です。
不安を抱えたままですが11月9日に成田を経ちました。
遠征とレースでの振り返りは別途更新したいと思います。