2016年11月23日水曜日

IMマレーシアへの取り組みを終えて

今回IMに向けて取り組みはレースレポートでも書きましたが、準備の大切さ=生活の基本的な部分から構築していく重要性を強く実感しました。これは事前の取り組みとレースの内容・結果から学べたことです。



レースのスタート前に立つ時点でパフォーマンスは9割方決まっていると言われる事がありますが、本当にその通りだなと思いましたし、トライアスロンは(特にロングは)準備も含めて形作られる。そういった意味で言えば、取り組みの濃さ・深さが出せなかったところ=達成感の薄さなのだろう。
雑な言い方ですが達成感を得るためにも次は「やるならしっかりやりたい」そう感じています。


IMに出たいと思ったきっかけは数年前。「30になったらアイアンマンに出てみたい」と浮かんだ思いから始まったことです。しかし20代の頃は仕事で長期の休みが難しかったり、金銭面で大きな負担であったりすることからいつかは~という程度でした。今の仕事になる前も顧客のIMに取り組むアスリートから「IMは出ないの?」と仕切りに言われましたが、内心そんな金銭的余裕はないよ…って思っていました。毎年1レースだったとしてもレース参加費、遠征費、機材等かかるお金は安いものではありません。

トライアスロンに携わる以上、起源でもあるIMにチャレンジしたいという思いは密かに抱きつつ、エンデュアライフに転職して今まで以上にIMアスリートな方々と接する機会が多くなりました。事を提供する側としてもやったことがない事を自信を持ってアドバイスをするというのは難しいし、受け手側にも響きにくい。フィッティングやセッションにとっても良い機会であるし、会社公認で参加を後押ししてもらえたのはとても大きかった。お陰様で念願が叶った形となったわけです。



準備や生活コントロール力の他にもう一つ得られた教訓があります。
物事を知識として知っているだけなのか、その知識を基に実践してみて得た自分の中に落とし込んだ経験から言える提供側としてのアドバイスができるのかということ。これらの意味は大きく異なります。そして知識を実践した経験として昇華し、自分自身が言動一致でいられるかどうか。

言動一致。言葉にするとたった4つの文字ですがこの言葉が持つ力はとても力強く、言動一致の人が放つ言葉や行動には説得力と自信に満ちた格好良さがあります。言動一致であるために有言実行であることも同じく重要視する部分です。今回のチャレンジでも目標を公言し、それに向かって集中して取り組むという姿勢を作っていくようにとTKよりアドバイスを受けました。

有言実行のスタイルは言葉にして公言することで、目標を鮮明にイメージしやすくなります。あと、言ったからにはやらないと。という抑止力も働きます。最初は「自分にできるのかな?言ったけどできなかったらどうしよう?」といった感情も出てきます。有言実行していき、その姿が言動一致している人が身近にいるので、自分もそうしなければとプレッシャーに思うこともありました。しかし失敗することを恐れるあまり、やらないことを選択すればそれはそれで良いのかもしれません。でもそれでは得られるものも少ない。

IMマレーシアの結果を見れば成功したとは言えないですが、失敗を恐れず有言実行にトライさせてもらえたことで得られた経験は得難いものです。

まだ決め兼ねていますが近いうちに次のチャレンジを決めて、再度有言実行にトライし言動一致であることを目指したい。