2016年11月18日金曜日

IMマレーシアレースレポート②



IMマレーシアへの準備も充分?とは言えない状態でもレースは待ってくれません。11月に入ったら数日ですぐに出発です。出発当日の第一関門は成田での手荷物受諾でした。今回フライトはマレーシア航空。以前は事前情報で自転車の荷物規定が変わり、大きさも指定されるかも知れないと聞いてツアー会社と航空会社に問い合わせて見ると、どうやら大丈夫のようなので予定通りシーコンのトラベルバックにバイクを梱包。

マレーシア航空では大きさは問われませんでしたが、重さに規定があります(30Kgまで無料)国際線では航空会社によって自転車の運搬にケースの大きさが規定されている場合が多いので事前の確認が重要ですね。

もう一つ危惧していたDi2のバッテリーもところによっては注意を受ける事があるそうです。ビルドインバッテリーでも取り外さなければならなくなる事も予想されるのでバイクの扱いに不慣れな方は要注意なところかもしれません。取り外さなくてOKでもジャンクションからバッテリーにつながるコードは抜いておいた方が無難です。

通常シーコンのケースはバイクの組み付けをほとんど崩さずに収納できるのがメリットですが、海外のカーゴは手荒に扱われる覚悟で臨んだ方が良いのでDHバー、リアメカなど出っ張る部品は取り外し、ダンボールや緩衝材を丁寧に詰めておきました。



梱包と準備は完璧。しかし、成田で出発当日に…重さ30kgだから大丈夫だろうと油断していました。海外遠征が初ということもあり、あれもこれも必要だろうと詰めてきたら重量計測で40Kgと大幅オーバー。高額な超過料金を払うのは辛いので、必要な物をできるだけ手荷物へ移し、無くても困らないような物は置いていくことに。結果3Kgオーバーまでは抑えることができましたが、それ以上は難しく泣く泣く超過料金を払うことに。。。持っていく荷物をシーコンに30Kgギリギリまで入れて、機内持ち込み手荷物にトランジッションバック等大きいリュックに分散して行くような荷物の配分も工夫する必要がありますね。超過料金という授業料で勉強させてもらいました。

空港へはかなり時間に余裕を持って到着していたので良かったですがチェックインでバタバタしても搭乗が間に合いましたが、ギリギリだったら危なかったかもしれません。


ランカウイに到着し、ツアーガイドが空港で迎えてくれ、バイクと荷物をピストン輸送してくれます。
この辺りも一人で行くと慣れない土地では気を遣う部分なので非常に助かりました。ツアーに参加した人の中にはその日にバイクが届かず、翌日の便で到着する形になった方もいて海外レースではこういった不測の事態も起こります。私の分は大丈夫でしたが、レースからの帰りの便では成田にバイクが届きませんでした。(翌日到着して空港から送ってもらいました)レースに向かうまでも一筋縄では行かないですね。


現地での食事はレースまでの間はホテルが中心。ローカルフードも食べましたが、慣れない味付けだと体調を崩す原因にもなりかねないので最小限に留め、パスタなど日本でも食べられるような物にしておきました。レースが終わってからは屋台へ現地の食を楽しみに行きました。

ランカウイは免税の島らしくお酒等も安いです。お酒好きな人には堪らないでしょう。(私は飲まないのであまり関係ありませんが)


翌日バイクを組み立てて午前中にトラブルがないかチェック。輸送によるダメージがないか確認。事前に予想していたよりも路面は良くて走りやすかったです。レース用に交換したTURBO COTTONタイヤがすごくしなやかなのでそれも大きかったです。他の方に話を聞くと路面がガタガタしていて走りにくいと言っていたのでタイヤの性能や空気圧の設定も関係してくるかもしれません。

TURBO COTTONはオープンチューブラー(クリンチャー)タイヤなので24Cで通常7~7.5barくらいにセットしています。(体重は70kgです)今回は前後とも7barです。トライアスリートはチューブラーを使用する方が多く、9bar 10barと高圧入れる方が目立ちます。中には[最大12barって書いてあるからいつもそこまで入れる」という方も。。。

トラックの様なきれいな路面で走るなら高圧入れても問題ありませんが、様々な路面状況を走ることになるので路面からの不快な振動を感じにくく、かつ転がりが重くならない程度に普段のライド時からレースに使うタイヤで確認しておくと良いかと思います。



その後ツアーバスでバイク&ランコースの試走とチェックに案内してくれます。
バイクコースは1周90kmを2周しますが、コースを知っているのとそうでないのでは心構えの余裕度が違ってきます。



スイム会場とT1も一緒に。IMロゴがいたるところにあって、レースの運営やIMブランドのPRなどビジネスとして見てもユーザーに興味を想起させる工夫が随所に見られました。参加する側も運営する側も楽しんでナンボ。そんな感じです。



T2会場で受付を済ませたら、夕方のウェルカムパーティーへ。そこでELアスリートの皆様にもお会いすることができました。

前日はT1/T2にバイクとレースギアバックを預託に行きます。ショートでは大体その日の朝にバイクとランギアを一つのトランジッションエリアにチェックインしますが、ロングではスイムアップとバイクアップが離れているので前日に準備をします。預託時間は厳密に決められているので早めに預けるのが良いでしょう。タイヤの空気やボトル、補給などは当日の朝準備します。




預託が終わったらゆったりと過ごし(夏休みも兼ねているので)翌朝のスタートを待つのみ!
レース当日の内容はこの後のレポートで振り返っていきます。