2020年2月8日土曜日

プレシーズンにRETULFIT



2月に入り、バイクフィッティングに関するお問い合わせが多くなってまいりました。乗り込まれているライダーやアスリートはセルフで調整する方もいらっしゃると思いますが、そこに至るまでには時間と経験が必要です。

RETULは3Dモーションキャプチャーを使った手法で素早く自分に合った状態を導き出せる優れものですが、フィッターがどのようにしてそれを活用しているのかを少しご紹介します。

まず代表的なプロセスとしてサドルポジションの調整があります。サドルには坐骨をサポートして骨盤を安定させ、ペダリング時の膝の動きにも影響を与えるので非常に大切な役割を持っています。

サドル沼なんて言葉があるくらいで迷われる方も多いですね。しかしながらサドルが決まらないとフィッティングはスタートしないといっても過言ではありません。物が変わればペダルとの位置関係は大きく変化します。サドルが変わったら都度チェックする必要があるのはその為です。



坐骨幅を測る専用の機械で自身の坐骨幅を測定できれば適したサドルを選ぶヒントになります。RETULの導入店なら用意されていることが多いので問い合わせてみるのも良いでしょう。弊社でも坐骨幅の測定とFIT BIKEでのサドルテストは随時受け付けております。

サドルが決まったら高さや前後の位置があるわけですが、一般的には股下を測って一定の係数をかけた数値をBB-サドルトップまでの高さとしたり、サドルに座った状態でペダルを下にして踵が触れる高さに合わせる等の方法が知られています。前後位置はサドルに座って重りを付けた糸を膝から垂らしてクランクの先やペダルシャフトに沿うような位置に調整するという方法があります。ショップでバイクを購入してスタート時にこうした方法でセットしてもらうこともあると思います。



フィッティングではサドルポジションに関係する足首・膝・股関節の動きを評価して決めていきます。特に股関節伸筋群(ハムストリングス)の柔軟性がサドルの高さに影響を与えますので制約のある方は注意が必要です。実際にペダリング動作を行なっていただいた状態の中で3Dセンサーを写真の様に装着してソフトウェアを起動して見ていきます。

セルフフィッティングや簡易的なやり方だと動きの止まった状態で下死点の膝角度伸展(膝が伸びているか曲がっているかの角度)を評価することが多いですが、実際には足首の角度や上死点の膝角度なども合わせてみていくことでより精度の高い調整が可能になります。仮に膝に余裕があっても実は足首でカバーしていたためサドルが高くなりすぎてしまっていたというケースも少なくありません。

低すぎるサドル高は股関節の動きを妨げてしまいペダリングパワーの損失が大きく膝の軌道も安定しにくくなりますし高すぎると膝の伸展が大きくなり膝関節へのストレスが増します。故障を防ぐ為にも適切な調整が欠かせません。

プロ選手も毎年定期的にRETULでバイクフィッターからフィッティングを受けることが一般的にも知られてきました。特に乗り始めて間もない方ほど身体に合わせた調整が重要ですのでプロ選手だけのものと思わずにぜひ客観的なバイクフィッティングを受けてみてくださいね!

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