以前ご紹介した強豪トライアスリート今村選手のフィッティング・セッション。
1月に入りラウンジに訪れる方の中で、宮古島トライアスロンを始め、2016年シーズンに向けたトライアスリートのBody Geometry FIT with Retülを実施することが増えてきました。
そこで共通的に皆さんが抱えている問題と陥りがちな症状がありますが、今回は今村選手の例をとってご紹介させていただきます。
フィッティング前の状態では身体が前方に位置していることでアームレストへの荷重が大きくなっています。いわゆる前乗り過多という状態です。パッドにかけた力が大きければかけ返される力も大きくなります。アームレストに荷重をしてしまっているとかけた力の分だけその反力を支えるために不必要な筋緊張が起こります。結果として肩周りの緊張感を強く感じていることが症状として表れています。
その一つの原因としてはサドルポジションを前方にセットしすぎてしまうことで、自分で姿勢を保ちにくくなるとアームレストに置いた腕に乗っかる形で支えなくてはならなくなります。
今回の調整の一番大きな変化はサドルの前後位置。BBに対して23mmの後退量だったところを25mm後ろにセットし直し、48mmとなっております。これにより上死点の通過がスムーズに。脚が上がりやすく感じ、ペダルの上死点からかけた力の反力と腹部の支えで前傾姿勢を保つことが可能となります。それによりアームレストに頼ることなくDHポジションが取れるようになります。
動画の後半はフィッティング後ですが、上体の余裕度が変化していますね。今村選手も少ない負担でペダリングが行えることを実感されていました。ご自身の動きを動画を見ていただき実感と理解が繋がったようです。
水平にセットしたペダルに対して膝の位置が前方にあることをいわゆる‘前乗り‘と表現されます。
決して前乗りという状態が悪いわけではありません。程度問題となりますが、ペダルに対して膝が前方に位置していた方がロードバイクのポジションよりもペダルに荷重しやすく、より大きな力を発揮することができます。しかし前乗りを続けるためにはその位置でペダル上支点から45度付近までにかけた力の反力と、かけた力に大して負けないように姿勢を支える体幹の強さが必要です。
プロ選手がガッツリ前掛かりなフォームが維持できるのはペダルにかける力の強さとそれを支えることができる体幹の強さがあるからです。雑誌や写真の情報でプロ選手のフォームを形だけ真似してセッティングしても、それがうまく維持できずに逆に負担が増してしまうのはそうした理由からです。
たとえパフォーマンスの高い選手であっても許容を超えた状態では維持するのは至難の技です。
プロ選手がガッツリ前掛かりなフォームが維持できるのはペダルにかける力の強さとそれを支えることができる体幹の強さがあるからです。雑誌や写真の情報でプロ選手のフォームを形だけ真似してセッティングしても、それがうまく維持できずに逆に負担が増してしまうのはそうした理由からです。
たとえパフォーマンスの高い選手であっても許容を超えた状態では維持するのは至難の技です。
今村選手のケースの様に必要以上に前にかかり過ぎると力をかけるポイントが下死点側となってしまい、下死点側で加えた力はバイクを軋ませる力となってその反力は自分に返ってきます。また、アームレストにかけた重さを支える負担も腕や肩にかかってきます。
ですので、程度を柔軟性や支えの強さ、ペダルにかけられる力の大きさなどバランスしていないと自分がかけた分の力にかけ返される負担が筋緊張を引き起こす結果となり負担感が高まってしまうのです。それが引いては次のランニングへも影響してくることは容易に想像できると思います。
ペダルを中心に考えてサドルやハンドルアタッチメントの位置をうまくバランスできると動きのスムーズさや快適性の向上など様々な恩恵が得られるますよ。
ペダルを中心に考えてサドルやハンドルアタッチメントの位置をうまくバランスできると動きのスムーズさや快適性の向上など様々な恩恵が得られるますよ。
トライアスリートのフィッティングを行なっていると今回の様なケースは良く見られますので、
形を真似するのではなく、個人に合った状態に合わせることをおすすめします。
Body Geometry FIT with Retül のご予約はこちらから→http://endurelife.co.jp/form.html