2016年1月7日木曜日

ハンドルが低ければ姿勢も低くなる?



Body Geometry FIT with Retülで起こるケースバイの中でハンドルの高さが乗り方に影響することがあります。

左がフィッティングを行なう前、右はフィットバイクを使ってポジションを変更した後です、右の写真では低い前傾姿勢な印象を受けると思います。しかし、実は右側の写真の方がハンドルの位置はこちらの方が高くなっています。

今回のケースはポジション的な変化としてハンドルは高く、サドルは低くといった調整をしています。ポジションではハンドル落差が緩和しているのにも関わらず、姿勢は腕のつっぱりが抜けて体幹でしっかり支えられるように変化しているということです。もちろん必ずそうなるわけではなく、各個人によって違います。逆にハンドルが高くて伏せにくくなっている場合には低くする調整をする場合もあります。

多くの方がハンドルが低くなれば前傾姿勢が深くなると考えがちな部分ですが、姿勢の保持に関してはポジションではなくライダー自身に依存します。

フィジカルアセスメントを基に考えた時、ご自身で支えられる範囲にハンドル落差をセットアップすることで姿勢を保持することが可能となりますが、その範囲を超えてハンドルが低くなってしまうと前傾が保てずハンドルを手で押して身体を起こしてしまうことがあります。

上体を起こしてしまえば空気抵抗も高くなりますし、ペダルへの入力も行ないにくくなります。適切に合わせたハンドルポジションであることが必要な前傾がしやすく、また、維持しやすい状態に繋がります。逆にハンドルが高すぎても必要な前傾は取りにくくなります。

今回のケースではライダー自身が姿勢を支えやすくしたことで腕で支えてしまう症状が改善し、ペダリングも力強く変化しています。ペダルに加わる力が増えればサドルにかかる重さが多少減少しますのでお尻の痛みも改善しやすくなります。もう一つは尿道圧迫を避けられるサドルをセレクトすることも対策の一つではあります。両面のアプローチからお悩みとして伺っていたお尻の痛みという悩みも解決に向かっています。サドルをとっかえひっかえする前にこれらの事を確認してみると良いでしょう。


適切な範囲でポジションのセットアップがされることで姿勢・フォームも決まりやすくなります。
皆さんもフィッティングを通じてご自身のセットアップを客観的に見直す機会を作ってみませんか?


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